フォーラム報告

先日の2月12日(金曜日)に、北海道フリースクール等ネットワークの教育フォーラムがありました。


「持続可能なフリースクール」というテーマで
北海道自由が丘学園、札幌自由が丘学園、どろんこクラブの各フリースクールの3名の若いスタッフさんの発言と、函館臨床福祉専門学校講師で函館親の会「アカシヤ会」代表の野村俊幸さんのコメントが寄せられました。


若いスタッフの皆さんは、日々子どもと接する中で感じていることを
それぞれの言葉で語ってくれました。
皆、口々に言っていたのは
「見守ってくれ寄り添ってくれる人がいる安心感」や
「笑って過ごせる毎日が次のやる気につながること」でした。
発言は子どもを思う優しい心にあふれていて、この思いを感じるからこそ、子どもが笑顔になるのだろうと思われました。


野村俊幸さんは
「子どもが人として成長していくそのときの手段が学校であり、学校にいくことが目的なのではない」
「学校ではなんとか高校に送り出しても、その後のことはわからない。安心して不登校しないと引きこもる例が多い」
「制度を改革していく視点がないと不登校は軽減しない」
と話されました。
また、「足に合った靴を履く(=自分に合った学びの場を選ぶ)のであり、靴に足を合わせるのではない」という話もあり
「ああ、無理やり学校に納めようと血だらけの足で歩かせていたんだなー。それは苦しかったし歩きにくかったろう」と子どもに申し訳なく思ったし、
「その子に合った学びの場の大切さ」を改めて感じました。


その他各フリースクールから
「電話で問い合わせが来てもお金がないからあきらめます、という返事が多くとても切ない」
「大人でも仕事をしてみて合わなかったら違う仕事を選ぶし結婚して合わなかったら離婚する。子どもは成長過程なんだから、もっとうまくいかないことが多いはず。うまくいかなかった時に違う選択肢があっていい」
という話もありました。

また、会場から「フリースクールの立場から学校がこうであったら?と思うことは?」
という質問が若いスタッフさんに向けられ
「中学のカリキュラムの自由度が高まるといい」
「子どもは一歩外に出た時に成長がみえる。一歩外に出る体験を」
「指導する立場の人がもっとおもしろいといい。もっと魅力的な大人が増えるといい」
等の話もありました。


子どもの育ちや学びのあり方を語り合う、あっというまの3時間でした。
そして、こんなに子どものことを考えてくれているのに、いつ潰れるかわからないフリースクール等の現状にやりきれない思いがし、もっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。
参加してくださった皆様、どうもありがとうございました。
フォーラムに行くと様々な気づきがあります。是非今後も、さらに多くの皆様にご参加いただけたらと思います。