2/23   札幌自由が丘学園・YOUスペース主催のフォーラム ☆報告☆

「青年期の育ちを考える」 引きこもり・不登校から一歩踏み出すために
がありました。

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第1部は札幌市議でもある林家とんでん平さんのお話で、ご自身の林家三平師匠に弟子入りするまでの体験談を面白可笑しく、粋の良い楽しいテンポでお話してくださいました。

その中でも印象に残ったのは、林家三平師匠の下に弟子入りした理由という事で、「人が人に惚れる・という初めての体験をした」という言葉でした。

また、ご自身の息子さんの障害の事、娘さんが不登校になった時の事をお話してくださいました。
ある日車に乗っっていた息子さんが「目が廻る」と言い、それから現在も病床に伏せている事。 娘がさんが中2で学校へ行き渋り、不登校になったこと。
その後、縁があり手話落語をした事。 このような環境の中で、福祉や教育の問題にかかわって行くようになっていった事が「流れ」だったのだと思う・と話していました。

「明日の保障はどこにもない。 だから今日を楽しむ。」と言った笑顔がとてもステキでした。



第2部では (社)社会福祉会事務局長の田中敦さんと、NPO法人 札幌自由が丘学園理事長である亀貝一義先生のディスカッションでした。

 ・ 不登校・引きこもりは何かしらのメッセージ
 ・ 不登校の対策
 ・ 一歩を踏み出すためにはどういう支援がよいのか
 ・ 今の政治・政策について

をメインとするディスカッションでした。


中でも田中さんが何度か口にしていた
「年齢差別の撤回」は本当に共感致しました。

 この「年齢差別の撤回」は、不登校・引きこもり関係なく、大人にもあるような気がします。例をあげるときりがないですが、女性側から見た「結婚・出産」などは、教育と比べるとはっきりした定義はありませんが、少し似ているように思います。




 「不登校・引きこもりは何かしらのメッセージ」と、もう20年以上教育の場に携わる立場にある亀貝さんは仰います。増えてはいるが減っていない不登校という問題を、行政に働きかけるにはどうしたらよいのか・という問いかけに、ご本人も中学校時代不登校であり、高校浪人をした事があるという田中さんは、「引きこもりはどんな人にもありうる感情」と前置きし、「どうやって社会と関って行けばよいかという事に、引きこもり者は違和感を持っているので、こういった感情を持ちながらどう生きていくか。また、今の社会と引きこもり者のマッチングがうまくいっていないから。」という事を仰っていました。


 行政は若者の自立と言うが、自立とはなんだ?という事で「不登校は親の甘やかしと言われる。元気の回復がまずは自立の一歩」と亀貝さんはお話ししています。
また、田中さんも「不登校・引きこもりは本人が一番苦しんでいる。自立とは経済的な自立、人間的自立、社会的自立があるが、1人で生きて行く事が自立のように言われているが人は一人では生きていけない。第一歩を踏み出すためには人との触れ合いが大切である事。それをYOUスペース・フリースクール等で実践してくれたら。」
若者の引きこもり支援については「引きこもり支援は自立支援ではあるが、就労支援とはならない。最も求められる支援とは社会化機能(自己肯定感)である」「人と比較され、競争させられ、人間性を脅かすような社会のなかで、学びがマニュアル化している事などが問題。引きこもり者は宝の山。色々な力を持っている。結果よりもプロセスの評価を大事にしてもらいたい」と話されていました。


 「不登校に多様な学びが必要であること。引きこもり者には多様な生き方があること。
ここでも年齢差別の撤回・枠組の設定はいらない」とも仰っていました。  

田中さんが最後の方で言われた
「弱さが人と人を結ぶと思っています」という言葉が、とても印象深く心に残っています。



 その後は参加された方からの質問等で田中さんがお答えしてくれる、という感じで参加された会場のかたがたからも様々な意見がありましたが、時間も押し迫ってしまい終了となってしまいました。 ちょっと時間が足りなかったかな?という感じでした。


 力をいただけるお話や言葉がたくさんあり、とてもためになるフフォーラムでした。
一人一人が社会に意識を向けるという事が大切だと、痛切に感じました。




もっと色々あった? と思うんですが、思い出したら加筆します。(会長・・お願いします・笑

とりあえず・の報告でした^^




私達 当事者の親は、子どもが不登校・引きこもりになると孤立してしまいます。
こういったフォーラムに参加すると、一人ではないんだという気持ちと共に、力になってくれる人がいるんだと、いつも助けれ、励まされ、力をもらえます。



皆さんも一緒にどんどん参加して 今一歩を、踏み出してみませんか。







M・GOTOH